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七転八起「デザインにおける引き算」

2023.08.19

おばんです〜。
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。
なぞ挨拶からスタートしましたが「おばんです」とは東北地方で使われる「こんばんは」の意です。
めちゃ私事で恐縮ですが、7月の連休中に個人旅行で宮城と山形に行っており、
夜のニュースの出だしがこれだったので、リアルに言うんだ!?と驚いた最近の出来事です。

ちなみに本日の話題は前置きとは全然関係ありません。
前回に引き続き、私がアルジュナに来てからの七転八起を綴っていきたいと思います。

 

装飾に逃げがち問題

デザインを勉強しはじめの時にあるあるだと思うのですが、何かを強調させたいときに
罫線やイラスト、吹き出しなどを盛りに盛ってしまいがちではないでしょうか。
まさに今、私はその壁にぶち当たっていて、つい先日もチラシを制作していたときに指摘をズッバシと受けたばかりです。

大学で絵を勉強していたときも『余白をなんとしても埋めなければ・・・』
という強迫観念にかられていたことがあったので、これもまたクセなのかもしれません。
思い切って余白を入れると、手数も減るし、一気に抜け感が出て一石二鳥だったんですけどね。

 

引き算の美学

ということで、今は「足さない」と言うことを意識してデザイン修行の真っ最中です。
その指摘を受けたチラシを例に、足しに足しまくったビフォーと引いて美しくなったアフターを比べてみようと思います。

 

こちらがビフォーです、う〜んごちゃついてますね〜。
作っているときは自分で俯瞰して見れていないので、社内で指摘を受けるまでは「これで次はクライアントチェックだ!」と思っていました。
が、しかし、、これでスッと通らないのがアルジュナ最大の樹世’s関所です。
樹世さん「悪くは無いけど、このサービスを利用してみたいと思わなかった!」
私の中で衝撃が走りました『それはもうチラシとして成立しないのでは!?』

具体的に指摘されたのは大きく2つ
表面…モチーフのごちゃつき
裏面…利用方法のわかりづらさ

表面についてちょっと言い訳させてもらうと、本案件がwebとチラシと別のツールを使ってサービスを周知させるというものだったので、
先に完成に近づいていたwebの方にトーンをあわせて作っていました。
webのFVがお魚と泡がフワフワと動く賑やかなものだったので、そのイメージを踏襲してチラシも制作したのですが、ここでうっかりしていたのが
『web上では魚が動くけど、チラシでは動かないと言うこと』
当たり前のことなのにここ最近の暑さで完全に脳が死んでいました。
出力する媒体によって調整を入れるということを忘れないようにしたいですね。

裏面
文字のバランスがパラパラとしていて何が重要なのかよく分からないですね。
また『はじめよう!お魚との楽しい暮らし』というコピーがなかなかに窮屈です。

さてさて、表面のアフターはこちらです。
お魚の数や文字との被りを整理してスッキリとなり、コピーが一番目立つようになりました。

次に裏面のアフターです。
この後いろいろとこねくり回したのですが、自力で解消できず、樹世さんに触ってもらいました。

コピー部分は装飾を足すのでは無く、逆に文字のみにして大きさと余白を最大限に活かすことで、
無駄なものがなくなり、スッと目に飛び込んでくるようになりました。
罫線や文字のバランスも整え、全体的に読みやすく改善されています。

本日のまとめ
樹世さんがイラレを触りながら色々と教えて下さるのを横で聞いていると、いつも目から鱗なことばかりで
『これがデザインするってことダァ!!』とぶん殴られている気持ちになります。
私も引き算の美学を身につけて、伝えたいことがきちんと伝わるデザインを目指してますます精進していきたいと思います。

ではでは、今日はこの辺で、次回の七転八起もどうぞお楽しみに!

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