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デザイン大国!オランダ

2023.09.22

みなさんこんにちは、
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。

インプットの旅、5回目の旅先は「オランダ」
オランダを旅するとなると気合を入れないといけません….というのも
みなさんご存知の通りオランダはデザイン大国!!!語り出したらキリがない💦

アルジュナの本拠地長崎でオランダといえば、真っ先に思い浮かぶのはハウステンボス。
ハウステンボスはオランダ語で「森の家」。パーク全体がオランダの街並みを再現していて、
なんと敷地面積は東京ディズニーリゾートの1.5倍!単独テーマパークとして日本最大!!!
出島でのオランダ船との貿易、平戸オランダ商館、オランダ坂、古から長崎とオランダは切っても切れない関係で…
脱線しすぎる前に、長崎とも縁の深いオランダを旅していきます✈️

 

デザイン大国!オランダ!!!



17世紀にレンブラント、フェルメール、19世紀にはファン・ゴッホを生み出したオランダ。
これだけ聞いても、オランダすごい!と感じます。(僕のデスクにもフェルメールの作品が悠々と佇んでいます。)
また、ミッフィーなどで知られる絵本作家、グラフィックデザイナーとして世界的に活躍し愛されるディック・ブルーナさん。
僕もその暖かみのある手描きの線、鮮やかな色使い、観る者の想像力に訴えるシンプルで大胆な構成が好きでたくさんの本が本棚にあります。

 

タイポグラフィのパイオニア「ピエット・ズワルト」


僕が今回の旅で最も興味をそそられたのは、ピエット・ズワルトという方です。
ピエット・ズワルトさんは、現代のタイポグラフィのパイオニアの一人とも言われており、戦後のオランダ人デザイナーに大きな影響を与えたレジェンド的存在だそうです。僕も名前だけ聞いたことがあるくらいで、ピエット・ズワルトさんについて調べていくと、これこそタイポグラフィの元祖とも思える構成に感じます。
ピエット・ズワルトさんは元々建築から多大な影響を受けていて、デザインのプロセスとしてはタイポグラフィを題材として作品を組み立てていく…
ピエット・ズワルトさんは自分の職業を「タイポテクト」と読んでいたそうです。
(タイポグラファーの「タイポ」と建築家を意味するアーキテクトの「テクト」を合わせた造語)

 

タイポテクトとコンクリートポエトリー(具体詩)


僕は、学生の頃に研究で「コンクリートポエトリー(具体詩)」という表現技法について調べたことがあります。
コンクリート・ポエトリーとは、言葉の意味を排除し、形式・形態にこだわった詩のことで、厳密には、在来する制度と結びついた記号の意味の解放を目的とした詩。
とても難しく感じます。言葉の意味を考えるのではなくて、言葉を文字として一つの記号とみて、詩全体の意味を構成していく…
ピエット・ズワルトさんのこの作品を見るとどこか似てる気がします。
ピエット・ズワルトさんは、映画のポスターやブックカバーなどでも建築的機能性のある観点と独自の表現を昇華することで
現代のタイポグラフィのパイオニアの一人と呼ばれるに至ったのかもしれません。
作品から広告へ!相手に喜んでもらう。そして自分も嬉しくなる。
自己満で完結させないのはデザインの分野でとても大切なことだと感じています。

「ダッチデザイン」に「ピエト・モンドリアン」オランダを旅するにはいくら時間があっても足りそうにありません。今回は早々に帰国させていただきますね。次回はより深掘りしたコアなオランダを旅します!

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