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コンビニアイスって奥深い。

2024.06.21

みなさんこんにちは、
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフの宮﨑です。

みなさんは竹下製菓をご存知ですか。
ブラックモンブランを筆頭に、トラ吉くん、知っとるけ、おごりまっせ、ミルクック、数多くの大ヒット商品を生み出しています。
実家ではシェア率ナンバーワンを誇る竹下製菓。
実家の近くに本社があり、ご近所さんから袋いっぱいのブラックモンブランをもらうことも。

そんなアイスと共に育った僕。
お仕事帰りに立ち寄るコンビニで感じるアイス事情についてか考えてみたいと思います!

 

⚫︎糖と生きる

アイスについてお話ししよう息巻いたものの
実は、僕は甘すぎるものが好きではないです。
甘いか辛いかで言うと、甘い。
甘いか酸っぱいで言うと酸っぱい。

辛い<甘い<酸っぱいの図式ですね。
しかし、甘「すぎる」ものが苦手なのがポイント!
「滑らかな口溶けでミルク本来の甘さがあるバニラ。」そんなアイスを愛してます。

 

⚫︎みんなが愛するアイス

 

みなさんは、アイスメーカーといえばどこが思い浮かびますか?
森永製菓、明治、ロッテ、江崎グリコ、、、と
数多くある中で、コンビニのアイス売上一位になっているアイスとは?

 

みなさんご存知「チョコモナカジャンボ」
森永製菓のチョコモナカジャンボは全世代に愛され
コンビニアイスランキングで1位に君臨しています。

 

なぜ人気なのでしょうか…


チョコモナカジャンボの歴史はなかなかに古く
・1972年に「チョコモナカ」の名前で発売されたのが最初。
・1995年に「チョコモナカジャンボ」と名前と構造が変わり、今の私たちが目にしているパッケージに近いものとなっています。

僕もチョコモナカジャンボを食べることがありますが
食べるたびに思うのは、商品のキャッチコピーにもなっている「パリパリ!」とした食感の楽しさ。この食感がクセになる。
チョコモナカジャンボ!というネーミングとも親和性を感じます。
森永製菓の強みであるチョコの加工技術を存分に発揮している点も多く



・中のバニラを包むモナカ!その内側にコーティングしているチョコには食感の楽しさなどの他に、
モナカにバニラが染み込みにくくすることでモナカの「パリパリ」感を守る役割があったり「チョコの壁」

 

・チョコモナカジャンボといえばの凸凹した形、子供同士が分け合ったり、家族でシェアしたりといった
シチュエーションを考えて、改良に改良を重ねた山々「パリパリ18山」

 

これらの工夫と仕掛けが長年愛される理由なのではないでしょうか。

 

 

 

⚫︎コンビニアイスが生き抜くための工夫

 

コンビニといえば商品の品替えの速さ!(期間限定!として売り出すものもありますが)「もうあの商品なくなってる!」とか、
逆に「これ意外と長生きしてるな〜」と見ていて一消費者としては痛快です。
そんな競争の激しいコンビニアイス界を生き抜くためには味の美味しさはもちろん、選ばれるためのデザインの工夫が必要かと思います。

 

例えば、比較的手に取りやすい安価な(200円以下)のアイスで見ていくと,,,

 

チョコをコーティングしたものなどは暖色系。バニラがメインだと寒色系がカラーに使われていたり。
比較的安価なアイスのパッケージといえば中の商品を全面にデザインしたものが主流で手に取ってみて!感がある。

 

そんな中でシンプルなパッケージで気を衒ったものもありますが、
目を引くだけでコンビニアイスという土俵では「弱い」商品は選ばれにくいのではないかとも思います。

 

しかし、少し土俵が変わり高価な(200円以上)のアイスで見ていくと…

 

パッケージデザインの主流の違いは一目瞭然。
高級さを感じさせるシンプルなデザインに中身が見える仕掛け。
商品のシンプルな美味しさとの親和性を感じさせるデザインばかりです。

 

そんな中、チョコモナカジャンボのロゴとパッケージの王道感は際立っているように感じます。
ロゴのテーマカラーとして原色系の赤、緑、黒、黄、銀が使用されているが下品に感じることもなく
定番のカラーリングとして消費者にイメージを定着させることに成功していますし
モナカモールドをベースにした文字との組み合わせも絶妙。

 

コンビニアイスも奥が深い…
日常生活を送る中でもちょっとしたことに目を止めて疑問をもつことで
物の本質が見えて、知見が広がる。

 

何事も疑問を持って取り組まなきゃいけないな〜としみじみ

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