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長崎ちゃんぽんは“白”だけじゃない?

長崎ちゃんぽんは“白”だけじゃない?

こんにちは!長崎のブランディングデザイン事務所アルジュナのササダです。

みなさんは“ちゃんぽん”と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
多くの方は、白濁スープにたっぷりの野菜や魚介がのった、あのまろやかでコクのある“豚骨・鶏ガラベース”を思い出すのではないでしょうか。

しかし、私が初めて「ちゃんぽんって一種類じゃないんだ……!」と驚いたのは、大学生のときに付き合っていた彼女の家で食べた一杯でした。そこに出てきたちゃんぽんのスープは、なんと茶色い醤油ベース。思わず「え、これってちゃんぽん……?」と目が点になった記憶があります。

 

茶色いスープの衝撃!ちゃんぽんにも多彩な味わいが

そのときは初めて見た醤油色のちゃんぽんが衝撃的で、「ちゃんぽんは白いスープ」だと思い込んでいた自分には全く新しい世界でした。

実際に食べてみると、醤油の風味がふわりと香り、野菜や魚介の旨味ともよく合っていてとても美味しかったんです。こうした経験をきっかけに、長崎ちゃんぽんには“お店や家庭によって多彩な味わい方がある”と知りました。

 

長崎ちゃんぽんの定番・白濁スープの魅力

もちろん、長崎ちゃんぽんといえば王道なのは 豚骨+鶏ガラ+野菜・魚介のだしを煮込んで作る白濁スープです。発祥の店とされる「四海樓」をはじめ、長崎市内や観光客向けの人気店では、このコク深くまろやかなスープが主流。見た目のクリーミーさから「こってりしてそう」と思う方もいるかもしれませんが、たっぷりの野菜と魚介が加わることで、意外と飲みやすい味わいに仕上がっています。

 

実はこんなにある! ちゃんぽんスープのバリエーション

一方で、私が体験したような 醤油ベース の茶色いちゃんぽんもあれば、味噌や塩だれを使ったアレンジ、さらにはあご(トビウオ)などを使った魚介ベース のあっさりスープなど、いろいろなタイプが存在します。

最近では、カレーやトマト、チーズを合わせた洋風テイスト、真っ黒なイカ墨を使った“黒ちゃんぽん”など、ユニークな派生系も増えてきました。どれも“ちゃんぽん”と呼ばれながら、実際に食べ比べてみると香りや後味がまるで違っていておもしろそう。

 

具材の違いも楽しみのひとつ

また、ちゃんぽんは具材の豊富さも魅力のひとつ。

定番としては 豚肉・イカ・エビ・かまぼこ(またはちくわ)・キャベツ・もやし・玉ねぎ・キクラゲ などが入りますが、実際にはお店や家庭ごとに内容はさまざま。豚肉の代わりに鶏肉を使う、魚介を中心に贅沢に盛りつける、あるいは野菜をたっぷり入れてヘルシー志向のちゃんぽんを作るなど、そのバリエーションは無限大です。たとえば リンガーハットでは、野菜増しや特定の具材を追加できるメニューがあったり、地方のお店では あさりや牡蠣 を入れた海鮮たっぷりのスペシャルちゃんぽんを出すところもあります。家庭では冷蔵庫にあるものを“ごちゃ混ぜ”にして作ることも多く、特製ちゃんぽんが家ごとに誕生しているのが面白いところです。

こうした具材の違いによって、見た目や味わいがガラッと変わるのもちゃんぽんの魅力です。

 

家庭でも広がるアレンジ

彼女の家で出してもらった茶色い醤油ベースのちゃんぽんは、おばあちゃん直伝の作り方だったそうです。豚骨や鶏ガラを煮込む時間がないときに、野菜や魚介のだしに醤油を加えて味を整えていたのだとか。

家庭それぞれの味つけがあるように、ちゃんぽんも地域や世代によってアレンジが違うのが興味深いところです。地元の味を受け継いでいたり、子供でも食べやすいように味噌ベースにしたり……。同じ“ちゃんぽん”という名前でも、まさに“ちゃんぽん”されて生まれた多彩な味が楽しめますね。

 

こっそり撮る! ビジュアルメモのススメ

ちなみに私は、いろいろなお店や家庭のちゃんぽんを食べると、どの店がどんなビジュアルだったか分からなくなりそうなので、こっそり写真を撮って残すようになりました。

「この店はスープの色がどちらかというと白濁よりも澄んでるな」「具材はイカがメインで、魚介の風味が強いな」など、あとから見返すと意外と面白いんです。

ちゃんぽん=白濁スープというイメージを持っていた私でしたが、大学時代のあの茶色い一杯がきっかけで、ちゃんぽんの奥深さに気づきました。長崎ではもちろんのこと、県外でもオリジナルのレシピで提供するお店が増えているので、ぜひいろいろな種類を食べ比べてみてください。

次にちゃんぽんを見かけたときは、「これはどんなベースなんだろう?」と注目してみると、きっとさらにおいしく味わえるはずです!

もし長崎でちゃんぽんを食べる機会があれば、食べログやSNSなどで気になるお店をリサーチして行ってみるのもおすすめです。お店ごとに違う個性を見比べながら食べ歩きをするのは、長崎観光の大きな楽しみ。ぜひ「自分好みのちゃんぽん」を探してみてくださいね。

それでは今回は、私が初めて体験した茶色いちゃんぽんの思い出から、長崎ちゃんぽんの世界の深さをご紹介しました。読んでくださった方の中にも、「うちのちゃんぽん、実は○○ベースなんだよね」なんていうご家庭があるかもしれません。いろんな味のちゃんぽんを、ぜひ楽しんでみてください!

因みに、下記のInstagramには、麺のコシや太さ、量とスープの濃さと味を書いてくれていたりします。参考まで。

https://www.instagram.com/chanpon_eat?igsh=MTdqNm5lNDVvOGdveA==