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インサツビトがやってきた!!(後編)

インサツビトがやってきた!!(後編)

みなさんこんにちは。
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」よりスタッフの大坪です。
さてさて本日は前回に引き続きインサツビト様のワークショップについて後編を綴っていきたいと思います。
前半の記事はこちらから読めますのでまだ読んでない方や、読んだけど忘れたな〜という方は予習復習がてらどうぞ。

 

WS1 クリスマスカードを作ろう!

事前にお送りしたデータをポストカードサイズに印刷してもらい、持参いただきました。
今回試した手法は下記の3つです。
①メタリック印刷
②透明フィルムへの印刷
③ホワイトインキを含む5色印刷

アルジュナメンバーは③のホワイトインキを使った印刷でクリスマスカードを印刷してもらいました!
出来上がったのはこちら!!

思っていたよりもバッチリ白の印刷が載っていてびっくりしました。
私は個人的に過去、孔版印刷で白印刷を行ったことがありましたがここまではっきり印刷が出たことはなかったので、
それくらいのイメージでいたのですが、その倍くらいしっかりとインクが載っている印象です。

こんなにしっかりと載せることができるのには秘密があって、前半の記事で書いた通り、
この印刷機では一度に16色を同時に乗せることができるので、白をはっきりと出したい!と思えば極端な話16回刷ればいいというわけなんですね。
確か今回は3回か4回だったと思いますが、もっと重ねれば白箔のような表現も可能とのことでした、恐るべし…。

次はメタリック印刷です。
メタリック印刷の手法は当然メタリック表現も面白かったのですが、
同時に刷っているピンクの発色に会場メンバーは驚いていました。
一見蛍光ピンクに見えるのですが、こちらは普通のインクらしいです。

また、透明フィルムへの印刷はイラストレーターさんの繊細な線が綺麗に出力されていてとても魅力的でした。
ご本人が紙に刷った現物も持参してくださっていたのですが、そちらとの比較もできてとても興味深かったですし、
データの作り方も全然違うらしく、こちらの印刷も試してみたいと思いました。

 

WS2 いざ、実例紹介!

後半のワークショップでは、過去インサツビト様で制作された貴重なクライアントワークを持参いただき、
実例を紹介いただいたのですが、なんというかもうね、みなさん狂人(くるいんちゅ)がすぎます!

某デザイン専門学校卒業制作集の小口印刷+袋とじとか、
めちゃくちゃ高いシルバーの紙に印刷した予算度外視な作品集とか、
こんな表現を考えられることにも驚きましたが、それを実現できるということにさらに驚きました。

たくさんの実例を紹介いただいたのですが、私が特に興味深かったのはバリアブル印刷という所謂シャッフル印刷なのですが。
これが印刷したいパーツを複数用意すれば、あとは指定した色やランダムな色で様々な組み合わせで自動印刷してくれるというめちゃすごな機能なのです。

例えばこちらはあるイベントで作られた装飾POPなのですが、
イラストは同じなのに、配色が違うことがわかるでしょうか?

このようにカラバリをいくつも量産できるというのです…ちょっと新常識すぎません!?
しかも気に入らない組み合わせは除外したり、自分で指定することも可能なので、
納品先のユーザーに合わせて調整することも可能ってことですよね、すごすぎる。。。
いつかぜひ試してみたい印刷手法です。

他にも、通常沈んでしまいがちな発色の色も再現することができたり、
紙などにもよるかと思いますが、にじみなども少ないと感じたので、高精細な印刷にも向いているなと感じました。

また、インサツビト様では目的の表現に向けて相談したり、試し刷りを行えるサービスを提供しているので、
イメージした仕上がりとのギャップを少なくすることができるのも大きなポイントなので、
個人的な制作にも是非使わせていただきたいなと思いました。

 

あとがき

ワークショップ後にはインサツビト様と参加者の皆さんで懇親会を行いました。
新幹線の時間があるので、お2人とは約2時間という限られた中ではありましたが、
デザインや印刷に対する熱意をお聞きし、またクリエイターが集まったということも相まってとてもとてもアツく濃密な時間にになりました!
インサツビトの皆さん、この度は遠い長崎へお越しいただきありがとうございました!
いつか広島の本拠地へも行ってみたいです!!