どうも!アルジュナ広報ノダです!
最近興味深い本を見つけまして、
その名も
独裁者のデザイン
デザイン業界の方なら知ってる人も多い松田行正さんの書籍です。
ここ数年は世界でも戦争が多く、世論を動かすためにメディアをいかにコントロールするか?みたいな物騒な世の中です。
そんな時だからこそ、過去の独裁者はいかにして人々を扇動するデザインを行ったのか?
興味が湧き読んでみました。
独裁者のデザインテクニック
こんな見出しを書くと色んな人に怒られてしまいそうですが、実際、ヒトラーやムッソリーニが世の中を扇動するために行った施策にはデザインにおけるテクニックが使われています。
例えば、ヒトラーは自身の目力がひとつの強みであると認識しており、ポスターや書籍のカバーなどその殆どが正面からこちらをグッと見つめるものばかりです。
またヒトラーはハインリヒ・ホフマンという専属カメラマンがおり、日々の日常から写真を残していた。(わが闘争の表紙写真もホフマン撮影によるもの)
またヒトラーは自分を配置する場合は常に右に配置させた。
これは「視線は右から左に動く」という考え方のもと、より目立つよう右配置を徹底したそうだ。(実際効果があったかは不明だけど)
また、昨今では当たり前になっている、ななめ下から上を見上げるようなショット

こうしたポスターの構図もムッソリーニ、ヒトラー、毛沢東といった独裁者が先駆けだったと言われている。
実際、選挙のポスターの構図は未だに、独裁者のポスターの構図と似ているものが多く、数十年経ってもシンプルで確実な効果のある手法なんだろう。
独裁者は総合的ブランディングが上手い
本書を読んで感じたのは、独裁者達はデザインの枠に留まらず、総合的な今で言うブランディングも非常に巧みだ。
最も巧みなアドルフ・ヒトラーの場合、ポスター、演説、旗、制服、建築、パレード
そして有名なハーケンクロイツ(鉤十字)というシンボルマークだ。
また、ヒトラーは演説は神がかり的に上手かったけど、文章はそこまで上手ではなかったそうだ。
そこでナチスの宣伝大臣であったゲッペルズが天才的なマーケティングを行う。
当時、高価だったラジオを破格の価格で販売し一気に普及させたのだ、そしてその後、ラジオにてヒトラーの神がかった演説が毎日のようにどの家庭でも流れる。
さらにヒトラーの演説は非常に短いワンフレーズを繰り返す手法が使われており、現代でいうスローガンやキャッチコピーのような形で多くの国民に繰り返し届いた。
まさに単純接触効果の最大化だ。
ナチスの場合、ヒトラーのカリスマ性とゲッペルズのマーケティング力の両輪が強力な力を生み出したと言えますね。
デザインもブランディングも使い手次第
過去の独裁者達が行ったことは決して許されることではありません。
しかし、彼らのつくったデザインやマーケティングの手法自体に罪はありません。
包丁も料理に使うこともできれば、相手を傷つけることもできます。
つまり使い手にすべてが委ねられます。
故に独裁者からも学び、それらを世のために使っていくのは間違っていません。
インターネットもGPSも電子レンジも元は戦争で生まれた技術の応用です。
つまり制作者の「倫理観」が問われるのだと思います。
以前ブログに書きましたがダークパターンというユーザーを惑わせて商品を買わせたりするデザインやマーケティングの手法は無くなるべきだと僕は思います。
■あなたも惑わされてる!ダークパターンデザインとは?
https://arjuna.jp/blog/noda/%e3%81%82%e3%81%aa%e3%81%9f%e3%82%82%e6%83%91%e3%82%8f%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%82%8b%ef%bc%81%e3%83%80%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%91%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3/
最後に
左から見ると毛沢東
右から見るとスターリン
こういうギミック入れてくる松田行正さんの書籍は最高だなぁと思いました。
松田さんの本は全部面白いので興味がある方はぜひ!
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