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おとぎの国!チェコ!

おとぎの国!チェコ!

みなさんこんにちは、長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。
インプットの旅、4回目となります。旅先に悩む僕に、
天の声が…「チェコはネタの宝庫だよ!」
そこで今回は、「チェコ」を旅していきたいと思います!

 

チェコといえば可愛いアニメーション?

1960年代~1980年代のチェコスロヴァキアは表現の規制が厳しく、
自由な表現が困難な時代があったそうで…

しかし、アニメ製作だけは“こども向け”ということで
あまり規制がなかったため、創作に飢えていた多くの芸術家たちが
アニメ製作を希望して才能と情熱をアニメに注ぎ込んだとのこと。そうして生まれたアニメはクオリティが突出し、日本で世界中でも高い評価を得て愛されてます。
その作風は詩的でファンタジックでカンヌやベネツィア、ベルリンなどの国際映画祭で数多く受賞し、“東のディズニー”と呼ばれているそうです。

モグラのキャラクターで有名なアニメ!みたことがあるという方もたくさんいるかと思います。

 

チェコの映画だったのか…

チェコで作られたものについて調べていると見覚えのあるビジュアルが…

アニメ映画「ファンタスティック・プラネット」

見たことある。という方もいるかと思います。
僕は、子どもの頃に見て、トラウマを植え付けられました…今でも鮮明に覚えています💦
映画の中に登場するドラーク族のビジュアルは一度見ると忘れられない…

とっても簡潔に内容を説明すると、人間がドラーク族という青い巨人にペットのように首輪をつけられ飼われたり、虫相撲のように戦わされたりと支配されている世界で、人間は知恵を磨いてこの生態ピラミッドを壊そうと決死の闘いに挑むといった内容を描いています。
絶対に子ども向けじゃない映画です!笑
お国柄のあるアニメーションといえば、ドジで可愛いキャラクターが何かハプニングがあってそれを仲間と協力して解決してめでたし!めでたし!というようなほのぼのストーリーが定番!
涙が溢れてしまいそうになる、家族で笑える、シュールでクセになる、いろんなアニメの世界観がありますが、生やさしくないジャンルもあるのがチェコのアニメ。
哲学的、宗教的な香りのするストーリー、カルト映画のように、重たくじめっと湿度を感じるテーマのもの。怖くてたまらないもの…

しかし、その見る人をふるいにかけるテーマの重さを感じさせない!ふるいにかけない!見たくなる仕掛けが数多くあるように感じます。

 

チェコのアニメには大きく4つの要素があるとのこと
1.詩であること
2.ファンタジーであること
3.ユーモアがあること
4.あらゆる技法が駆使されていること

 

「ファンタスティック・プラネット」の話でいうと
異世界の風景や奇妙な生物の描写、独特で鮮やかなアートスタイルは、視覚的な驚き。
音ひとつをとっても、シンセサイザーの音楽や独特な効果音は、作品の雰囲気を一層引き立てていますし、物語性と不思議さを強調しています。一つの作品に磨き上げられたありとあらゆる表現技法が詰まっていると感じます。率直に言うと気味が悪い。でもそれがたまらなくいい。

ただ好きな映画を長々と話してしまいましたが、
チェコはまだまだ旅しがいがありそうです。
今回は、チェコの個性あふれる表現の世界に触れるいい機会となりました。

「ファンタスティック・プラネット」
観たことなくて気になった方は、お暇な時にぜひ観てみてください!