みなさんこんにちは、
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ、宮﨑です。
あの唸るような寒さが嘘のように、急に春らしい気候がやってきましたね。
春は花粉の季節。花粉症の方にとっては、つらい時期ですよね。
僕も花粉が多い日は目が少し痒いです。
「花粉なんて、この世からなくなればいいのに!」と叫びたくなることもありますが、
実は花粉は地球上で非常に重要な役割を担っています。
そして、その花粉を運ぶポリネーターと呼ばれる生き物たちも存在します。
今回は、その花粉と代表的なポリネーターのミツバチについて深掘りしながら、デザインとの関係性についても調査してみたいと思います。
⚫︎環境を守るポリネーター
ポリネーターとは、植物の花粉を運ぶ生き物のことを指します。受粉媒介者とも呼ばれ、
花粉を運ぶことで植物の受粉を助け、種子や果実の形成を促進する重要な役割を担っています。
代表的なポリネーターには、昆虫(ミツバチ、チョウ、ハナバチ、ハナアブなど)がいます。
実は、植物の約80%がポリネーターによる受粉に依存していると言われており、
もしポリネーターがいなくなってしまったら、植物の繁殖が難しくなり、
それに依存する動物たちや人間の生活にも多大な影響を及ぼすとのこと…💦
特に農業では、多くの作物がポリネーターに依存しているため、ポリネーターが減少すると食糧生産にも深刻な影響が出ることになります。
⚫︎代表的なポリネーター「ミツバチ」
ポリネーターの中でも、最もよく知られているのがミツバチ。
ミツバチは、花の蜜を集める際に体に花粉を付け、次の花へ移動する際にその花粉を受粉させます。
この働きによって、多くの植物が果実や種子を作り出します。
僕は最近、ジェイソン・ステイサム主演の「ビーキーパー」という映画を観て、
ミツバチの習性や組織構造について探究心が芽生えたところです。
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そんなミツバチは社会性昆虫であり、巣の中には明確な役割分担があります。
女王蜂は産卵を行い、働きバチは花粉や蜜を集めたり、巣を掃除したりします。
また、オスバチは交尾のために存在し、女王蜂と交尾した後に命を終えます。
オスバチは子種でしかない…笑

⚫︎ハニカム構造と六角形のデザイン
ミツバチの巣は六角形(ハニカム構造)で構成されています。
この形状は、空間を無駄なく埋めることができる最も効率的なデザインの一つです。
この六角形の構造を応用した例として、サッカーボール⚽️があります。
六角形だけでは球体の形状を作ることができませんが、五角形と組み合わせるという数学的発想により、
サッカーボールの形が生まれたらしいです。

建築や工業デザイン、さらにはグラフィックデザインにおいても、
この幾何学模様として六角形のパターンは広く活用されています。
⚫︎ミツバチの配色
ミツバチの特徴的な黒と黄色のストライプ模様は、視認性が非常に高く、自然界では警告の役割を果たしています。
この色の組み合わせは、他の動物に対して「触れてはいけない」「危険が迫っている」というメッセージを発信するものです。
特に警告や注意を喚起するためのカラーリングに応用されます。(交通標識や危険物のラベル、さらには安全表示など)
さらにデザインの世界では、この視認性の高い配色がしばしば活用されたロゴマークなどもあります。

この組み合わせは、意図的に人々の注意を引くため印象つけたいときに非常に効果的です。
花粉症に悩まされる季節ではありますが、その花粉を運ぶポリネーターたちは、私たちの生活に欠かせない存在であることは確かです。また、ミツバチの行動や巣のデザインは、グラフィックデザインの世界でも多くのインスピレーションを与えてくれます。自然の中にあるデザインの法則を学ぶことで、より魅力的で機能的なデザインを生み出すことができるかもしれません!
春の訪れとともに、ミツバチや花粉についても少しだけポジティブな印象を持てたらいいですね。