みなさんこんにちは、
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフの宮﨑です。
みなさんは、動画配信サービスに加入されていますか?
今はサブスク黄金時代。アマゾンプライム、ネットフリックス、U-NEXT、hulu…
家で手軽に映画が見れる時代。皆さんも映画館に足を運ぶ機会が年々減っていませんか?
僕は映画好きといいながらもう何年も円盤で映画を見てない気がします…
ただ、フリーペーパーを見つけると、つい取って帰ってしまう習性を持っています。
どんな時代でも欠かさず発行され続けるフリーペーパーといえば映画のフライヤー!(公開情報が盛り込まれた小さな宣伝ポスター)
それだけを見に行くために映画館に足を運ぶこともあります。
そして、良いと思ったフライヤーは持ち帰ってファイリングしたりしなかったり
みなさんはそんなフライヤーの原点についてご存知ですか?
⚫︎なぜフライヤーという名前なのか
フライヤーは「flyer」という綴り。「fly」「飛ぶ」という言葉に「er」がついた派生語。
「空中を飛ぶ」「拡散する」という意味を持っていて、
昔、ヘリコプターや飛行機から地上に向かってばら撒いて配布していたことからそう呼ばれるようになったそうです。
戦争映画などでよく目にする光景ですよね。
現在は自動車の普及もあり危険だということで禁止されています。
⚫︎映画のフライヤーって何サイズ?
また、映画フライヤーの一般的なサイズがいくつあるかご存知ですか?
実際に日本の映画館に配布されているサイズは主に「B5」です。(B6やB5の二つ折りなどもちらほら)
B5を超えるサイズとなると、映画館のチラシラックに入らないこともあるので、ほとんどがB5サイズで統一されています。
デザインに携わるものとして知っていて当然なAとB。
A判とB判って何が違うのか?由来はご存知ですか?
「A判は外国産」「B判は日本産」で
「A判は国際標準規格」「B判は国内規格」となっています。
A判の規格は、ドイツのオストヴァルト博士が19世紀に考案したもの。
B版は、日本で江戸幕府によって公用とされていた美濃紙の寸法が273×395が「美濃判」として広がったもの。
どちらも白銀比(アスペクト比)に基づいた1:√2の比率で設計されていて
何回分割してもきれいな長方形になるという特徴を持っています。
A4より一回り小さいB5。
⚫︎なぜB5サイズが一般的なのだろうか。
映画のフライヤーは大量に刷って全国各地に配置するもの。
単純にサイズが大きいと印刷費は高くなりますので
A4サイズよりもB5サイズを起用することで
できるだけコストを抑える目的があると思われます。
あとはやはりコンパクト感。
ラックにずらーっと並ぶフライヤー。
片手で手に取って読んでいく人がほとんどでしょう。
そんな場面でサイズが大きいと手に取るのも躊躇しますし、手にとっても読みにくい。
B5が起用されたのには片手で読みやすく手にとりやすいのも理由の一つかもしれません。
今回は映画のフライヤーって何サイズなのか?という疑問から記事を書いてみました!
これからも「小さな疑問」を日常的に持つことで思考や知識の幅を広げ、仕事に活かしていきたいと思います!