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デザイン大国!オランダvol.2

デザイン大国!オランダvol.2

みなさんこんにちは、
長崎のデザイン事務所「デザインアルジュナ」のスタッフ宮﨑です。

インプットの旅、第6回目の旅先は、、、前回に引き続き「オランダ」です。
今回は、前回の旅をより深掘りして知見を広げていく旅にしていきたいと思います。
早速ですが、オランダの旅へ————————✈️

まずは、世界的に愛されているディックブルーナについて深掘りしていこうと思います。
ディックブルーナについて皆さんはどのような人かご存知ですか?
ミッフィーの生みの親でも知られているディックブルーナ、
僕自身、あまり詳しいわけではないのですが、ディックブルーナの展示を見に行ったり、絵本や作品集が実家の本棚に並んでいます。
というのも僕は4兄弟の末っ子で兄や姉が買ってもらったもの、自分が買ってもらったゲームやおもちゃや洋服、
特に絵本は両親が好きなのもあり、たくさん集めていました。

外国の絵本もたくさんありますが、特にミッフィーとおさるのジョージがお気に入り✨
今でもミッフィーやおさるのジョージグッズが売られていたり、UFOキャッチャーなど見かけるとついつい手に入れたい衝動に苛まれます。

ディックブルーナが何者か、どんなにすごい方なのか知らない子供から
デザインを志す大人まで、年代問わず愛されるのにはきっと知らない理由があるはず。
まずは、そこを探っていきたいと思います。

 

色に対するこだわり

ディックブルーナの作品に対する強いこだわりの一つに「色」があります。
ディックブルーナの絵本作品では「ブルーナカラー」と呼ばれる
赤、青、緑、黄色、茶色、グレーの6色+白だけで構成されています。
(※黒は輪郭を描くために使われブルーナカラーには含まれません)

 

 

6色にはそれぞれ意味が込められています。
・赤…喜び・楽しさ。幸せで豊かな空気のイメージ。温かい、愛情の色。
・黄色…明るさ・楽しさ。赤や緑に温かみを与える色。
・緑…安心・安定。私たちの世界を彩る、樹木などの自然描画に必要な色。
・青…悲しみ・静けさ。よそよそしく冷たい色。
・茶色…落ち着き。ミッフィーのお友達を表現するための色。
・グレー…バランスに必要な色。ミッフィーのお友達を表現するための色。
キャラクターに注目して見てみると色の特徴によってキャラクターの性格も表現されているように思います。

 

このようなカラーの使い方が大胆でとても印象に残ります。
僕は、デザインをするにあたってメインカラー+2色ほどで構成して
つくるものによっては、カラーを使いすぎるとどうしても雰囲気を壊すものもあり、
要素は少なくまとめてトーンを合わせるようにすると全体にまとまりが出るかなとは思っています。
ディックブルーナのカラーの使い方を見ると自分が小さな型にハマりすぎていることを痛感します。
淡い色ばかりを使った組み合わせをしてしまいがちで、、、もっと大胆な色使いを!と言われることも多々あります。(原色に近い色を使うのに少し抵抗がある節が…)
カラーを多く組み合わせるというよりも全てのカラーのトーンを合わせて要所要所で原色に近い強いカラーを差し色として入れる。
を心がけていくとデザイン展開を広げた際にも全てに統一感が出る。ディックブルーナのカラー展開を見るとそう感じます。

 

 

キャラクターの描き方にもディックブルーナの強いこだわりがあります。
アウトラインの黒い線は全て手書きでわざと震えた線にしていて、キャラクターや花に鼓動を感じる仕掛けがされていたり。
実は、ミッフィーは常に正面を向いて描かれています。ちょっと不自然に見える構図もあったり…それでも正面のこだわりは貫いています。
どの場面でもミッフィーがこちらを見つめているのは、どんな時でも読む人と向き合っていたいというディックブルーナの強い意思を感じます。

ディックブルーナのシンプルな世界には細かな仕掛けがいくつも施されています。
どんなシンプルなデザインでも深みを感じるのには作り手のこだわりや努力があってこそだと身に染みます。
僕もデザインをするにあたって妥協するのではなく、どんなものでもやり切った!とそう思えるものを作り上げていきたいと思います。

まだまだオランダの旅は続きます!次回もお楽しみください!