CI構築の展開 旧ロゴやパッケージの復活(アップデート)を試みた
株式会社梅月堂
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長崎のソウルフード「梅月堂」。
130周年を機に始まったのは、未来へ「味の記憶をデザインする」ための挑戦。「ずっと変わらない」という大切な信念をどうすれば新しい世代にも繋いでいけるか。私たちは、ブランドの名前の由来である梅や月を手がかりに、その魂を探す旅に出ました。そして見つけたのが「いつものを、いつまでも。」という合言葉。これは、街の宝物であるお店が、さらに愛される存在となるための、誇りと愛情に満ちたリブランディングの物語です。

130年の歴史を、
未来へ繋ぐために
長崎の街で130年。ソウルフードとして愛されてきた「梅月堂」は、創業130周年という大きな節目を前に、未来を見据えた準備を始めていました。そこにあったのは切実な問題ではなく、街のプライドでもあるこの店の歴史と想いを、どうすれば次の世代にも繋いでいけるかという、誠実な問いでした。
私たちは、お店や工場を訪ね、歴史を紐解くことからスタート。「ずっと変わらない」という信念 を大切にしながら、地元の人々にとって「懐かしくて、新しい」と感じてもらえる姿を探る挑戦が始まりました。

ブランドの魂を探る、
アイデアの源泉
私たちは、ブランドの核となる本質的な価値を探るため、ブレインストーミングを重ねました。
梅月堂という名前に込められた「梅の花」や、物事の始まりを意味する「正月」といったキーワードを洗い出し、ブランドが持つべき世界観を深く掘り下げていきました。単に新しいロゴを作るのではなく、なぜ梅月堂が長崎で愛され続けるのか、その理由をデザインで表現することを目指しました。この徹底したリサーチとアイデア出しこそが、未来のブランドイメージを固めるための重要な対策となりました。

「いつものを、いつまでも。」
想いを込めた形
調査とアイデア出しを経て、私たちは新しいブランドの形を提案。
中心に据えたのは、「いつものを、いつまでも。」というタグライン(ブランドの約束)です。これは「ずっと変わらない」という信念をお客様への約束の言葉として表現したものです。さらに、ブランドの象徴として梅と月をモチーフにしたロゴを洗練させ、梅月堂だけの世界観を伝えるためのオリジナルフォントを開発しました 。言葉とデザインの両面から、ブランドの想いを具体的に伝える提案を行いました。

懐かしさと新しさを
両立させるデザイン
当初の課題であった「懐かしさと新しさの両立」という難しいテーマに対する私たちの答えが、このデザインそのものです。新しく開発したオリジナルフォントは、ブランドに現代的で一貫した表情を与え「新しさ」を感じさせます。一方で、梅と月を組み合わせたロゴマークは、長年親しまれてきたお店の歴史と物語を継承し「懐かしさ」を伝えます。そして「いつものを、いつまでも。」という言葉が、昔からのファンを安心させ、新しいお客様を温かく迎え入れます。これらの要素が一体となり、課題に対する最良の解決策となりました。

長崎の景色をつくる、
総合的なビジュアルの完成
このプロジェクトによって、ロゴ、タグライン、オリジナルフォントから成る、梅月堂の総合的なビジュアルアイデンティティが完成 。
これらは、今後のあらゆる販促展開の礎となります。商品のパッケージはもちろん、お店の看板、紙袋、ウェブサイトまで、お客様が梅月堂に触れるすべての体験に一貫したストーリーが生まれます。一つひとつの商品が広告塔となり、梅月堂がこれまでもそうであったように、これからも長崎の街の景色の一部として、愛され続けるための準備が整ったのです 。